こんにちは、カセです。いつもはレシピ記事を中心に書いているのですが、今回はキッチン掃除の記事になります。タイトルで「10年掃除してないキッチン換気扇!」と大げさに書いていますが、カセ宅では一年に一回ぐらいは表面の拭き掃除ぐらいはしてます!ただ、換気扇の中身までは掃除したことがなく、「素人でも簡単に分解して掃除できるよ」と聞いて今回試してみることになりました。
キッチン換気扇には二種類ある!
一般的な家庭の換気扇は大きく分けて二種類あり、「シロッコファン」と「プロペラファン」に分けられるそうです。
シロッコファン
このカタツムリのような形をした換気扇がシロッコファンです。日本の約7割のご家庭で使用されているファンだそうです、主流と言ってもいいんじゃないでしょうか。ファンの周りをカタツムリのようなパーツで覆っており、ファンが回転した際に飛び散る油をこのカタツムリで受け止める構造になっています。プロペラファンより清潔ですが、構造が複雑で分解しにくく、内部に油汚れが溜まり易いのが特徴です。
プロペラファン
昔懐かしいプロペラタイプのファンです。日本の約3割のご家庭で使用されています。今はシロッコファンに押されて数を減らしているといった印象です。シロッコファンと違い、プロペラが露出していて構造もシンプルです。ただし、シロッコファンと比べて油汚れが周囲に飛び散りやすく衛生的ではないのが欠点です。シロッコファンより安い、分解・掃除がしやすいというメリットもあります。
早速換気扇フィルターの掃除!→挫折
さていよいよ換気扇の掃除を始めます!まずは換気扇に付いているフィルターの掃除からなんですが早速事件が起こりました。
市販の洗剤では全然油汚れが落ちませんでした
そもそも換気扇の掃除ってなんの洗剤使ったら良いんだ?ってことでホームセンターで探してきました!油汚れ落とし専用の換気扇用洗剤です。ホームセンターで税込み200円ぐらい。よくあるアルカリ性洗剤です。(諸事情でパッケージは伏せさせていただきました。)
シュシュッと吹き付けて
裏面の説明通りに5分ぐらい放置。
その後使用済みの歯ブラシでこすってみました。
しかし、これから先はさらなる強敵(油まみれのシロッコファン)が待っている…
一体どうすればいいのか…
そこで業務用洗剤ピカイア2を購入
そこで換気扇の油汚れに効く洗剤を探してきました!コチラの業務用洗剤のピカイア2です。ピカイア2は清掃専門業者様が自社で製造している油汚れ落とし洗剤で、プロ用の強力な洗剤らしいです。
換気扇はつけ置き洗いにすると汚れがバッチリ落ちるということで、つけ置き洗いのできるタイプのコチラの洗剤にしました。1リットル3400円と高く感じますが、水で5倍に希釈して使用するので、実質5リットル使用できると考えればまぁそんなもんかなと思います。
強い洗剤なので眼鏡・手袋・マスクは必須!
業者用の効果の強い洗剤ですので、保護メガネ・ゴム手袋・マスクを用意して作業にあたります!ピカイア2は強アルカリ性の薬液ですので、原液が目・鼻・口に入ると危険です。
換気扇フィルター掃除リベンジ
それでは換気扇フィルター掃除のリベンジをしていきます!
薬液をそのまま塗布しても隅々まで行きわたらないので、今回はつけ置き洗いで油を落とします!これもプロの使うテクニックだそうです。汚れた部品と薬液と一緒にビニール袋に入れてつけ込みます。
次に袋の中にピカイア2を水で薄めて注ぎます。通常の油汚れには5倍で薄めて、焦げ付き汚れには2倍で薄めて入れると良いそうです。
袋の中の空気を抜いてつけ込みます。この時、薬液がフィルターと密着するようにしましょう。このまま1時間ほど置いておきます。こうやってつけ込むことで隅々まで薬液がしみこみ、細部の油までしっかり分解します。
ピカイア2が油汚れを溶かしてくれたため、薬液は写真のように真っ黒になっていました。
フィルターをつけ込む前のピカイア2とつけ込んだ後のピカイア2の薬液の色の比較です。つけ込み前は綺麗な青色でしたが、つけ込んだ後は油汚れが溶けだして茶色に変色しています。
表面の油汚れは水に溶けてしまうのですが、細部の油汚れが残っているので歯ブラシで擦り取ります。薬液のおかげで随分柔らかくなっています。
市販の洗剤では細部の油汚れまでは落としきれず目残しがあったのですが、つけ置き洗い&ピカイア2でバッチリ落とせました!気持ち良いぐらい綺麗になりました。流石業者用洗剤!
シロッコファンの掃除
さていよいよ本丸のシロッコファンの掃除です。まずは取り外し方から説明していきます。
シロッコファンの取り外し方
まず、シロッコファンの前面に写真のような手で回せるタイプのネジが付いていますので取り外します。カセ家ではネジ1個で固定されていましたが、3個、4個の場合もあるそうです。
ネジを取り外すと、前面の蓋が取り外せるようになります。(ネジはなくさないように注意しましょう)
ファンの奥にハンドルが付いていますので、回して取り外します。
ハンドルを回せばそのままファンが取り外せます。
シロッコファン10年分の油汚れ
見るのも恐ろしいですが、10年間あけていなかったファンの様子を見ていきましょう。
ファン全体が油汚れで黄ばんでいます。また細かい所には油が真っ黒く固まっているのもわかります。
ファンの羽にはギトギトの真っ黒い油汚れがべったりくっ付いています。
ファンを固定していたハンドルにも油がべったり付いています。
シロッコファンの掃除
シロッコファンは見た目通り細かい作りになっていますので、薬液をスプレーしたり、キッチンペーパーで湿布しても細部までしみ込みません。そこでフィルター掃除の時のように、つけ込み洗いをしていきます。
シロッコファンを丸ごと入れられるサイズのバケツを用意し、上からビニール袋を被せます。ファンから油汚れがべったり溶けだしますので、バケツを汚さないために袋を被せるのをオススメします。
バケツの中にシロッコファン、パーツを入れます。
ピカイア2を水で5倍に希釈してバケツに入れます。(油が焦げ付いている場合は、2倍で希釈します。)
つけ置きしたまま一時間程放置します。
つけ込む前のピカイア2は綺麗な青色でしたが、つけ込んだあとの薬液は真っ黒になっています。油汚れが沢山溶けだしているのがわかります。
表面の油汚れは溶けますが、細部の汚れはしつこく残っているので使用済みの歯ブラシなどでかき出します。
ちょっとかき出しただけで歯ブラシが真っ黒になってしまいました。
残った油をかき出し、水でしっかりと流したら作業終了です。
清掃前と清掃後の比較
換気扇フィルターの掃除
洗浄前はフィルターの目にびっしり油汚れ付いており膜のようになっていましたが、業務用洗剤ピカイア2でつけ置き洗いをしたら目残しもなく綺麗になりました。市販洗剤では油汚れが取り切れなかったのですが、つけ込み洗いで隅々まで綺麗になりました。
換気扇ファンの掃除1
10年間開けていなかった換気扇ファンも写真のように綺麗になりました!全体的に黄ばんでいたのですが、油汚れが落ちて綺麗な銀色に!ベタベタしていた表面もツルツルになりました。(残念ながら表面のサビまでは取り切れませんでした)
換気扇ファンの掃除2
こちらが換気扇ファンの全体の様子です。黄ばんでいたのが綺麗な銀色になっているのがわかります。黒いギトギトの油汚れもバッチリ落とすことができました。ただ、10年放置していたため表面にサビが浮いてしまったらしく、サビまでは取り切ることができませんでした。
換気扇ファンの掃除2
換気扇を固定していた部品(ハンドル)にも油汚れがべったりだったんですが、ファンと一緒にピカイア2でつけ込んだらツルツルになりました。表面の「しまる」「ゆるむ」という文字も読み取れるようになりました。
まとめ
今回は10年間掃除をしていなかった自宅キッチンの換気扇を掃除しました。今までは表面の拭き掃除だけだったのですがシロッコファンが簡単に取り外せると聞き、10年間で初めて中を開けてみました。中身のファンは予想通り油汚れがべったりでした。
初めは市販の洗剤を試してみたのですが、スプレーやキッチンペーパーでの湿布法では細部の汚れまでは落ちませんでした。そこで業務用洗剤ピカイア2を使って、つけ置き洗いで掃除したところ細部の汚れまで綺麗に落とすことができました。
換気扇フィルター、換気扇ファン、取り付け部品など、外せるものはつけ置き洗いがオススメです。労力もかからず、細かい汚れまでバッチリ落ちます。
ハウスクリーニングに依頼するのもアリ
ここまで換気扇の掃除方法についてご紹介してきましたが、「換気扇を分解するなんて無理…」「男の人じゃないと難しそう…」「失敗しそうで怖い」という方もいると思います。そんな場合はハウスクリーニングに依頼してみるのもアリだと思います。プロが掃除してくれるわけですから、「失敗しない」というのは魅力的ですよね。
オススメなのは【ハウスクリーニング110番】さんです。ネットから申し込むことができますし、日本全国どこでも対応してくれるのでとっても便利です(この辺がオススメしやすい理由です)。ネット経由のハウスクリーニングでは最大手なんじゃないでしょうか。また無料で見積りしてくれるので、とりあえず値段だけ確認してみるのも良いかもしれません。