オリーブオイルと言えば、サラダのドレッシングに混ぜて食べたり、パスタの最後に絡ませて食べたりと、フレッシュなものをそのまま食べるイメージですが、実は揚げ物に最適なのです。スペインやイタリアではオリーブオイルで揚げ物をするのが普通ですし、近年日本でもその認識が高まってきています。揚げ油としてのオリーブオイルの特徴と、普通のサラダ油とどう違うのか、ご紹介いたします。
オリーブオイルと他の植物油の違い
オリーブオイルはオレイン酸を多く含んでいるため、他の植物油と比べて酸化しにくいという特徴があります。通常、植物油は長期保存・揚げ油として使用することで味、臭い、色が劣化し始め栄養成分が低下していきます。さらに時間の経過とともに毒性を示すようになるため、一般的には2~3回揚げ物として使用した後は古い油を捨てて新しい油を使うようにと言われています。オリーブオイルは酸化しにくいのが特徴ですが、その分何回も繰り返し使えるというわけではありません。酸化しにくいため、味が落ちにくく、健康に良いというのが最大の特徴です。通常の揚げ油と同じように2~3回使用したら古い油は捨てて交換しましょう。
さらに、オリーブオイルは他の植物油と違い、素材の中に油が浸透しにくく、かつ素早く熱を伝える性質を持っているため、油っぽくなくカラッと揚がる性質を持っています。揚げ物で余計な油を食べることなく、体への負担が避けられるということですね。
揚げ物に適したオリーブオイルの種類は?
オリーブオイルにはエクストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの二種類があります。
エクストラバージンオリーブオイル【揚げ物向きではない】
エクストラバージンはオリーブの一番搾りのオイルとなり、余計な加熱等を一切していないため香りが高く、生食に向いています。一番搾りのため、繰り返し精製できないことから値段も高めになっています。エクストラバージンは香りを楽しむオイルのため、加熱調理・揚げ物には向きません。
ピュアオリーブオイル【揚げ物向き】
オリーブを化学的に精製した精製オリーブオイルと、バージンオイルを配合したものがピュアオリーブオイルです。オリーブオイル独特の青臭さと香りが無いため、より万人向けのオイルと言えます。エクストラバージンよりも値段が抑えられているため、ピュアオリーブオイルの方が揚げ物向きと言えるでしょう。
より詳しいオリーブオイルの種類についてはコチラ
オリーブオイルは揚げ物に何回使えますか?
オリーブオイルは通常の植物油と比べて酸化しにくい性質を持っていますが、通常の油と同様2~3回使用したら交換しましょう。長く使えるわけでありませんが、酸化しにくいため味・風味が落ちにくく、体にも良いのがオリーブオイルの特徴です。
揚げ物をする際には、なるべく油が汚れない順番で使用しましょう。例えば最初は野菜の素揚げに使い、次に衣の付いた天ぷら、最後に味の付いたコロッケや唐揚げなど。衣や調味料が付くほど油は汚れやすくなります。