すき焼きに卵を付けるのは何故?卵の代わりもご紹介します

すき焼き
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【この記事を書いた人】カセ
元調味料販売員。「お客さんに知ってもらうためには料理できないと!」という思いから料理を始めました。料理のレシピ、気付きなどを忘れないようにブログにメモしております。⇒【詳しいプロフィールはコチラ

こんにちは、食品調味料の販売をしているカセと申します。

すき焼きに生卵を付けて食べるのは今では定番中の定番、ほとんど常識となっています。しかし冷静に考えてみると生卵を付ける理由はなんでしょうか?他の鍋料理を探してみても、生卵を付けて食べる料理は見当たりません。

さらに、健康上の理由や、味の好みで、生卵と一緒には食べないという人も結構多いのです。

そこで今回は「すき焼きに生卵を付けて食べる理由」と「卵の代わりになる食べ物」についてご紹介いたします。

カセ
すき焼きと卵について解説をします




すき焼きに卵をつける理由

生卵

すき焼きに生卵を付ける理由は諸説あり、歴史をさかのぼっても起源はわからないそうですが、今回は有力説とされているものをご紹介します。

やけどしないために

最も単純で明快な理由が、熱々のすき焼きを食べる際にやけどしないように生卵で冷ますというものです。

明治初期に爆発的な人気を誇ったすき焼きですが、そのあまりの美味しさに急いで食べようとする人が続出します。しかし熱々の牛肉は中々思うように食べることができません。そこで一度生卵に通すことで食べやすくしたと言われています。

カセ
卵に通すことで、本当に食べやすくなりますよね

味がマイルドになり、美味しくなる

卵を付ける派の人にとって最も多い意見が「美味しくなるから」です。これも単純明快ですね。

卵を付けることで卵とじのようなマイルドかつ美味しい味に仕上がります。親子丼などに代表されるように、肉と卵は非常に相性が良いため、ある意味自然な組み合わせとも言えますね。

また、当時は牛肉を食べる文化が浸透しておらず牛肉独特の獣臭さが苦手という人のために、生卵を使って臭いを消したとも言われています。

カセ
美味しいから、が一番の理由じゃないでしょうか

高級感を出すために

生卵は今でこそ一般的な食材ですが、すき焼きが流行した明治初期では保存管理が難しく高級品とされていました。さらに卵と牛肉で栄養価も非常に高いため、「すき焼きは美味しいばかりでなく滋養強壮にも良い」とされていました。

当時は生卵を食べるという文化が無かったため宣伝効果も高く、貴重品のため高級感も演出できていたものと思われます。

カセ
すき焼き流行を陰ながら支えていたんですね

すき焼きに卵を付けない人の意見

すき焼きにとって欠かせない存在となっている生卵ですが、中にはもちろん苦手な方もいます。かくいう私も、生もの全般が苦手なため、生卵を付けずに食べる場合の方が多いくらいです。そこでいくつか生卵を付けない派の意見をご紹介します。

  • 生ものが苦手なため、卵を付けない
  • 卵アレルギーのため、そもそも食べられない
  • コレステロールを気にしなければいけないため、食べられない
  • 卵を付けない味の方がシンプルで好き
  • 牛肉本来の味がぼやけるから生卵は付けない
  • 牛肉にこだわっているため、味がわからなくなる物はつけたくない

調べてみた所、「理由があって食べられない人」「卵が無い方が味が好みの人」「牛肉に拘っている人」の三つがよく見られました。

一番多いのが「卵が無い方が味が好みの人」です。卵を付けてももちろん美味しいですが、煮汁のシンプルな味付けもまた違った美味しさがありますよね。

「牛肉に拘っている人」は食肉生産者様や流通業者様に特に多く見られました。本当に良い牛肉を知り尽くしているからこそ、素材本来の味を楽しみたいという通な食べ方を選択しているのですね。

カセ
生ものが苦手なので、どちらかというと私も付けない派です…

すき焼きの卵の代わりになる食べ物は?

生卵を付けない派の方のために、すき焼きと良く合う食材をいくつかご紹介致します。

大根おろし

大根おろし

すき焼き好きの方には結構有名な大根おろしすき焼き。食べ方はとってもシンプルで、小皿に大根おろしを用意してすき焼きの具材で巻いて食べるだけです。

「そんな食べ方合うの…?」と心配になるかもしれませんが、味の濃いすき焼きとさっぱりの大根おろしが絶妙にマッチして美味しく食べられます。特にご年配の方に人気の食べ方です。お好みで七味唐辛子を加えるとピリッと引き締まってまた違った味わいになります。

元々は溶き卵にトッピングとして大根おろしを加える食べ方だったのですが、そこから派生して大根おろしだけでもさっぱりしていて美味しく食べられると話題になっています。

カセ
さっぱり食べたい方には断然オススメ!

とろろ

とろろ

すき焼きは卵で食べたい!でも食べられない!とジレンマを抱える方にはとろろすき焼きがオススメです。まろやかでどろっとした味わいが卵によく似ています。とろろの名産地ではとろろとすき焼きを一緒に出す専門店もあるんだとか。

とろろは卵よりも低カロリーで消化もよく、美容健康に優れるため健康志向の方には嬉しい素材。卵よりもあっさりした味わい&独特の粘り気が楽しめるため、好きな人にはたまらないトッピングです。

もちろん卵ととろろを一緒に混ぜても美味しく食べられます。

カセ
お父さんたちに大人気のとろろすき焼き!

梅ソース

梅干

有名な料理漫画「美味しんぼ」5巻で紹介されているのが「シャブスキー」と「梅ソース」。

これはそもそもすき焼きではないためちょっと特殊なのですが、しゃぶしゃぶとすき焼きの良いトコ取りをした料理「シャブスキー」によく合うのが「梅ソース」とされています。

すき焼きは通常、甘じょっぱい割り下(たれ、煮汁のこと)で具材を煮込みますが、「シャブスキー」はダシのみで牛肉、豆腐、ネギを煮込みます。牛肉をしゃぶしゃぶのようにサッと茹でて「梅ソース」でいただくのが美味しい食べ方。

「梅ソース」は梅干、酒、醤油、ダシを使って作るため材料を揃えるのはとっても簡単。豚しゃぶの梅酢がけのような味を想像してもらえればわかりやすいかと思います。すき焼きの甘くて濃い味に飽きてしまった方は「シャブスキー」と「梅ソース」を試してみてはいかがでしょうか?

カセ
甘くて濃い味に飽きてしまった方にオススメ!




まとめ

いかがでしたか。今回はすき焼きに卵を付けて食べる理由について解説しました。生卵と一緒に食べることで、すき焼きを丁度良い温度に冷まし、かつ牛肉臭さを消しながらコクのあるマイルドな味に仕上げてくれます。反対に、健康上の理由や、好みの問題で卵を付けずにそのまま食べる人も多くいます。卵を以外のトッピングでは、大根おろしやとろろがさっぱりしていて食べやすいと人気です。


【すき焼き関連記事】

すき焼きの作り方まとめ→すき焼きの作り方まとめ【初めてでも美味しく作れる!】【オススメ】

用意する材料について→すき焼きの具材は何を入れればいいの?定番材料を徹底解説!

用意する肉の量について→すき焼きに使う牛肉の量はどれぐらい?徹底解説!

すき焼きのたれについて→すき焼きのたれランキング【食べ比べ】

すき焼きと白菜について→すき焼きに白菜はあり?なし?徹底解説!

すき焼きのしめについて→すき焼きのしめはうどんで決まり!簡単美味しい作り方