こんにちは、調味料の販売をしながら料理の勉強をしているカセです。
魚醤レシピの中でも特に相性が良いとされるパスタ。「でもパスタに魚醤を入れるレシピって見たこと無いし、どうやって使えばいいのかわからない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私が実際に作って味を確かめた、魚醤を使ったパスタレシピをご紹介します。
魚醤とパスタは相性が良い?
意外に思うかもしれませんが、魚醤とパスタは非常に相性が良いのです。魚醤とは魚を塩漬けにした発酵調味料のことを指しますが(醤油の場合は大豆を使いますが、これを魚にしたものでイメージしてください)、実は南イタリアにもコラトゥーラという魚醤が存在するのです。
コラトゥーラはアンチョビと同様に、カタクチイワシを使用しています。アンチョビは塩とオリーブオイルで漬け込みますが、コラトゥーラは塩だけで漬け込むため、日本の魚醤と非常に近い味になるのです。
イタリアンではしばしばコラトゥーラが使用され、その中でもコラトゥーラのパスタはポピュラーな料理です。通常パスタは塩で味を整えますが、塩の代わりに魚醤を使うことで、塩辛さと同時にダシのような魚介の旨味をプラスすることができるため、コクと旨味がグッと増します。
つまり、イタリアのコラトゥーラ同様、日本の魚醤でもパスタを美味しく仕上げることができるのです。
魚醤を使ったパスタレシピ
それでは、魚醤を使ったパスタレシピについてご紹介していきます。
魚醤を使ったパスタ・ブォーロ
【二人分の材料】
- 粉チーズ…大さじ3
- バター20g
- 魚醤…小さじ2
- 黒こしょう…少々
- スパゲッティ(1.6mm)…160~180g
「イタリアの卵かけご飯」とも呼ばれるお手軽料理、それがパスタ・ブォーロです。現地では「子供でも作れるスパゲティ」と呼ばれているんだとか。茹でたパスタに粉チーズとバターを溶かして混ぜ、黒こしょうと魚醤で味付けして完成です。
普通は塩で味付けをしますが、魚醤を使うことで魚介の旨味がバッチリ絡みます。
魚醤を使ったペペロンチーノ
【二人分の材料】
- にんにく…2片
- 赤唐辛子…1本(辛いのが苦手な方は0本~0.5本にしましょう)
- オリーブオイル…大さじ3
- 魚醤…小さじ2
- スパゲッティ(1.7mm)…160g~200g
簡単ながらも奥が深いペペロンチーノ。塩の代わりに魚醤を使うことで、魚介の旨味が際立つ和風ペペロンチーノになります。本場イタリアでも魚醤とペペロンチーノは非常に有名な組み合わせです!
茹でた麺をオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子、魚醤と混ぜ合わせるだけですが、この時に少量の麺の茹で汁と一緒に和えるとオリーブオイルと麺がよく絡みます。
魚醤を使ったトマトソースパスタ
【二人分の材料】
- カットトマト缶…200g(一般的な一缶の半分です)
- オリーブオイル…大さじ3
- イタリアンパセリ…少量
- 粉チーズ…お好みで
- 砂糖…小さじ1
- にんにく…2片
- 魚醤…大さじ1
- スパゲッティ(1.6mm)…160~180g
ちょっと凝ったパスタを作りたい!そんな本格派のあなたにはトマトソースパスタがオススメです。カットトマト缶とオリーブオイル、魚醤の組み合わせがよく合います!コチラのパスタも、通常は塩コショウで味付けをしますが、魚醤を加えることで濃厚なコクと旨味が出て深みのある味になります。
まとめ
いかがでしたか。今回は魚醤を使った美味しいパスタレシピについてご紹介しました。魚醤とパスタというと意外な組み合わせのように思いますが、実は南イタリアでも昔から親しまれている調理法なのです。
パスタは普通、塩で味付けをしますが、塩の代わりに魚醤を加えることで塩辛さに加えてダシのような魚介の旨味成分をプラスすることができます。魚醤を使用することで味にコクと旨味がグッと広がるんですね。
魚醤と合わせるパスタはペペロンチーノなどがメジャーですが、パスタ・ブォーロやトマトソースパスタも美味しいのでオススメです。