ほっくり優しい美味しさと、高い栄養価で全世界で愛されるジャガイモ。定番レシピの肉じゃが、カレー、シチューなど色々な料理に使えるのも大きなポイント、じゃがいも無しでは昨今の食卓メニューは成り立たないほどです。また、長期保存可能な点も見逃せません。そんなジャガイモですが、スーパーで選ぶ際にどんな点に注意したら良いのでしょうか?また、最適な保存方法は?緑化してしまうとメラニンという毒素が形成されてしまうため、適切な方法で保存しなければなりません。今回はじゃがいもの選び方と保存方法についてご紹介いたします。
良いジャガイモの選び方
ジャガイモの芽が出ておらず、もっとた時にどっしりと重いものを選びましょう。また、表面に傷が無くスベスベで萎びていないものが良いでしょう。切ってあるものを選ぶときは、断面がみずみずしく亀裂や茶色いスジの無いものを選びましょう。茶色いスジは酸化による変色なので食べらないことはないですが、できるなら新鮮な物が良いでしょう。
ジャガイモの旬の時期
じゃがいもは長期保存が可能なため、年間を通していつでも購入できますが、やはり収穫したての新じゃがを食べたいですよね。旬の時期は5月~7月となります。5月6月は暖地で採れたジャガイモが出回り始め、7月は北海道で採れた出荷されます。
食べてはいけない芽の部分
ジャガイモの芽は食べてはいけないというのは有名な話。ジャガイモは通常、収穫から約3カ月は休眠状態となりほとんど発芽しません。これが長期保存が利く理由の一つですが、品種によってばらつきが大きく一つの目安としてお考え下さい。芽の部分にはソラニンという毒素が含まれており、大量に食べると下痢・腹痛・吐き気・目まいなどの症状が現れます。通常、日光にあてると芽が育ち始めますが、同時に皮が緑色に変色しはじめます。この緑色の部分にもソラニンが含まれておりますので、変色した部分を厚めに切って食べないようにしましょう。ソラニンという毒素は熱に強く、水に溶けやすいため、加熱しても毒素が残りますので注意しましょう。
切ったら水にさらすのは何故?
主婦の皆様ならジャガイモを切ったら水にさらす、というのは最早常識。しかしその理由はなぜでしょうか。ジャガイモの切り口は空気に触れると酸化が進み、変色し始めます。食べても全く問題はないのですが、見た目が悪く、料理の出来栄えにも関係してきますので通常嫌われます。また、切り口からデンプンが流出し、煮たり焼いたりする際に型崩れしにくくなります。アクが出る効果があるとも言われています。
ジャガイモの保存方法
ジャガイモは常温で長期保存可能です。新聞紙などで包み、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。夏場でも約1週間ほど、冬場なら1~2カ月程は保存可能です。ただし日光に当てるとソラニンという毒素が形成されますので十分に注意しましょう。リンゴと一緒に新聞紙で包んでおくと、リンゴから出るエチレンの効果で芽の成長が抑えられ、より長持ちします。
冷蔵庫で保存する場合は、野菜室の温度がベストです。新聞紙で包み、乾燥しないようにビニール袋などで密閉してから保存すると良いでしょう。
ジャガイモを使ったオススメ料理・レシピ
マヨネーズと塩こしょうでジャガイモの美味しさがより際立つ一品です。
オリーブオイルでジャガイモとニンニクを煮たスペインの名物料理アヒージョ。簡単手軽に作れるのがポイントです。
ホールトマトにオリーブオイル、にんにく、ローリエと一品にイタリアンの風味がぎゅっと詰まったミネストローネ
シチューのように濃厚でまろやかなクリームソースが特徴のコーンチャウダー。