こんにちは、食品調味料を販売しながら料理の勉強をしているカセです。
今回はすき焼きとお麩の関係についてリサーチしていこうと思います。地域によって入れる入れないの差がくっきり出るのがこのお麩です。かくいう私の住んでる千葉県でもすき焼き麩というのはほとんど見ません。「すき焼きに麩って何それ…?」と最初聞いた時に思ってしまったほどです。
そこで今回はすき焼きに入れるお麩、オススメの種類と美味しい食べ方について調べていきます!
お麩とは?
麩とは小麦粉に含まれるたんぱく質(グルテン)を練り固めた食品のことを指します。小麦粉を水と塩で良く練った後に、蒸したり茹でたりすることで生麩が作られます。原料を焼いて精製したものが焼き麩、油で揚げたものを揚げ麩、茹でてから乾燥させた物を乾燥麩といいます。
関東ではすき焼き以外に使われる場面はほとんどありませんが、東北・北陸地方では鍋物の具材として有名です。また、京都では精進料理として重宝されるほか、京料理としても使用されています。沖縄県では炒め物として使用するんだとか。
お麩の種類
麩は非常に沢山の種類があり、全国に100種以上あると言われています。今回はその中でも、特に有名な麩をご紹介致します。
小町麩
全国各地で作られている、最もスタンダードな麩の一種。麩を焼いて食べやすいサイズに輪切りにしたもので、味噌汁、鍋物、酢の物、ラーメン、お菓子などによく使われています。関西ではおつゆ麩とも呼ばれています。
車麩
北信越地方の名産品「車麩」。麩と言えばコレ!という方も多いのではないでしょうか。それぐらい有名な麩の一つです。麩を棒に巻き付け、焼きながらくるくると巻いて作るもので、バウムクーヘンのような年輪型になります。巻き付ける数によって「三巻き」「四巻き」といった商品に変わっていくそうです。
仙台麩
揚げ麩の代表的な存在、それが「仙台麩」です。非常に有名な食材ですので、食べたことは無いけど聞いたことはあるという方も多いのではないでしょうか。油で揚げてあるため、他の物と違いこってりとボリュームがあるのが特徴です。
庄内麩
コチラも非常に有名な山形の名産品「庄内麩」。他の麩と違って薄く板状に伸ばしてあるのが大きな特徴です。インスタント味噌汁などに細かくカットされた庄内麩が入っているのを一度は見かけたことがあると思います。
すき焼きに入れるお麩は何がオススメ?
すき焼きは煮込み料理になりますので、長時間煮込んでも形が崩れない「焼き麩」「揚げ麩」が良いでしょう。生麩は食感を楽しむ食材ですので、鍋物にはオススメしません。
上で紹介した麩の中では、小町麩、車麩、庄内麩が「焼き麩」になります。「揚げ麩」は仙台麩のみとなります。ただし、「揚げ麩」は読んで字のごとく油をたっぷり吸っていますので、健康志向の方やダイエット中の方は「焼き麩」を使うと良いでしょう。
オススメは小町麩と車麩です。非常にメジャーな食材ですので全国どこのスーパーでも販売しています。
麩を入れたすき焼きの作り方
焼き麩を使ったすき焼きの作り方をご紹介します。
用意する材料
- 焼き麩(小町麩、車麩など)
- 牛脂
- 牛バラ肉
- 長ネギ
- しらたき
- しいたけ
- えのき
- 焼き豆腐
- 生卵
- すき焼きのたれ(市販の物がオススメ!)
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すき焼きの作り方
1.焼き麩をぬるま湯で10分つけておきます。その後手で軽く水をしぼります。
2.しらたきを入れる場合は下茹でしてアクと臭いを取り除きましょう。
3.鍋を温め、牛脂をひきます。長ネギを加えて炒め、表面に軽く焼き目が付いたら一度取り出します。
4.次に牛肉を加え、表面に軽く焼き色が付くまで炒めます。
5.割り下(たれ、煮汁のこと)を加え、長ネギ、しらたき、焼き豆腐、えのき、しいたけ、軽く絞った焼き麩を加えます。
6.牛肉と野菜に火が通ったら、最後に春菊を加えて1分ほど煮込みます。
7.溶き卵を添えて完成です。
焼き麩の注意点
焼き麩は必ず一度水に戻してから鍋に入れましょう。そのまま煮汁に加えると、硬く縮んでしまいます。また、そのまま煮汁を吸い込むため非常に味が濃くなってしまいます。
水で戻した後は、手で軽く水を絞りましょう。この絞り方次第で焼き麩に染みこむ煮汁の量が変わるため、味に違いが出ます。濃い味が好きな方は気持ち強めに絞り、薄味が好きな方は柔らかめに絞って水分を残すようにすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回はすき焼きとお麩の関係、美味しい食べ方をご紹介いたしました。ぬるま湯で戻してから煮込むことでふわふわの柔らかい食感に仕上がるので美味しく食べられます。すき焼きには形が崩れにくい焼き麩、揚げ麩が良いでしょう。焼き麩の中でも、小町麩や車麩は全国どこのスーパーに行っても買えるのでオススメです。