すき焼きの具材は何を入れればいいの?定番材料を徹底解説!

すき焼き
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【この記事を書いた人】カセ
元調味料販売員。「お客さんに知ってもらうためには料理できないと!」という思いから料理を始めました。料理のレシピ、気付きなどを忘れないようにブログにメモしております。⇒【詳しいプロフィールはコチラ

こんにちは、調味料販売をしながら料理を勉強しているカセと申します。

先日、久しぶりにすき焼きを作ろうと思いましていざ買い出しに行こうとしたら「あれ、具材って何入れるんだっけ…」となってしまいました。皆さんもこんな経験ありませんか?

すき焼きは年に数回の家族のご馳走ですし、絶対に失敗したくありませんよね。そこで今回はすき焼きの定番具材、あれば嬉しい具材を徹底的に調べてきました。

このページを見れば今夜の夕食はバッチリ大丈夫ですのでご安心ください。

カセ
すき焼きとその具材について解説します




すき焼きの定番具材・材料

これが無ければ始まらない!すき焼きの定番具材をご紹介いたします。

  • 牛肉
  • ネギ
  • しらたき
  • 焼き豆腐
  • 春菊
  • しいたけ
  • えのき

牛肉

牛肉

何といってもこれが無いと始まりません。スーパーに行くとよく「牛すき焼き用肉」という表示でバラ肉が販売されているのを見かけますよね。基本的にはこれを購入すればOKです。

用意する牛肉の量は1人前で150~200g程度、2人前で350~400g程度、3人前で450~500g程度、4人前で550~600g程度です。ただし、3人前4人前はお子様がいることを前提に少なめにしておりますので、「男性4人ですき焼きを食べる」場合などは多めに牛肉を用意しましょう。

カセ
お子さんがいない場合は気持ち多めに用意すると良いでしょう

すき焼き用に使われる牛肉は、バラ肉、リブロース、肩肉、肩ロース、モモ肉などの部位になります。一般家庭でよく食べられているのはもちろんバラ肉です。バラ肉は脂肪分が多いため、すき焼きで煮込んだ際に程よく脂が出て美味しく仕上がります。また、他の部位と比べても安価なため、ご家庭で気軽に食べられるのも嬉しいポイントですよね。ただし、バラ肉は煮込みすぎると硬くなってしまいますのでご注意ください。

反対に高級なのはリブロースです。霜降り肉と呼ばれるのもこの部位です。高級なすき焼き専門店などでよく使われていますが、値段の関係でご家庭で食べることは滅多にない牛肉とも言えるでしょう。

カセ
よく食べられているのが牛バラ肉ですね 

牛肉の量についてはコチラ→すき焼きに使う牛肉の量はどれぐらい?徹底解説します!

ネギ

ネギ

牛肉に次いで欠かせないのが長ネギでしょう。甘じょっぱい煮汁をグッと引き締めてくれます。関東と関西で食べられているネギの種類が違うのは有名な話ですが、どちらを入れても美味しく食べられますのでご安心ください。

関東では根深ネギと呼ばれる長ネギが主流になっています。名前の通り、白い根の部分が長く、緑の葉が少ないのが特徴です。これに対し関西では葉ネギと呼ばれる青ネギが主流です。関東とはうって変わって葉の部分が多く、根の部分が少ないのが特徴です。

すき焼きのネギは、根深ネギも葉ネギもどちらも多くの方から愛されているため、どちらを使用してもOKです。中には両方一緒に入れるという通な方もいらっしゃるそうです。

カセ
ネギはお好みで選んでいただいて大丈夫です

しらたき

しらたき

味のしみ込んだしらたきが美味しい!コチラもすき焼きには欠かせない具材です。しかししらたきと言えば下茹でが必要な具材になりますので注意しましょう。

煮物料理では当たり前となっていますが、しらたきは煮込む前に必ず下茹でしましょう。しらたきは、そのままだと蒟蒻芋・凝固剤の独特の臭みがあり、また鍋に入れるとアクが出ます。別の鍋に水と一緒にしらたきを煮込み、煮立ったら2~3分煮込んでザルに取りましょう。その後野菜などと一緒に煮込むと良いでしょう。

カセ
しらたきは一度下茹でしてから鍋に入れましょう

また、最近までしらたきを牛肉と一緒に煮込むと硬くなると言われてきましたが「日本こんにゃく協会」が外部機関に検査を依頼し、しらたきが牛肉を硬くすることはないと結果を発表していますのでご安心してください(平成29年3月現在)。

詳しくはコチラ→すき焼きに入れるしらたきの下拵え、正しい煮込み方

焼き豆腐

焼き豆腐

焼き豆腐も欠かせない一品と言えるでしょう。味の濃い牛肉だけではすぐに飽きてしまうため、こういったサッパリした一品が主役を引き立てますよね。

木綿豆腐や絹ごし豆腐でも代用できそうに思えますが、焼き豆腐は表面に焼き目を付けて硬くしているため、他の豆腐よりも崩れにくいという特徴があります。

カセ
焼き豆腐は木綿や絹ごしよりも崩れにくいのですね

春菊

春菊

独特の苦みとシャキシャキの食感ですき焼きのバランスを整えてくれるのが春菊です。春菊は好きな人と嫌いな人にキッパリ分かれるため、ご家庭に嫌いない人が多いようでしたら外してもらっても大丈夫です。

春菊は非常に火が通りやすいため他の野菜と同じタイミングで入れるとすぐにしんなりとしてしまいます、一番最後に入れると良いでしょう。

カセ
ご家族に苦手な方が多い場合は入れなくてもOKです。

しいたけ

しいたけ

すき焼きに入っているしいたけ、プリプリの食感が美味しいですよね。しいたけは乾燥物ではなく生の物を選びましょう。

しいたけは水分に弱いため、洗うときは流水でサッと流してキッチンペーパーなどですぐに拭き取りましょう。あまり長く水にさらしておくとべちゃべちゃになってしまいすのでご注意を!

しいたけの軸を切り取り、軸の先端である石突(地面にくっついている部分)を切り落とします。しいたけのかさは「*」のように三本の線を交差させたような切り口を入れます。ただし、そのまま切り口をいれただけでは見栄えが良くないため、ただ包丁を入れるのではなく、V字型になるように溝を作りましょう。

切れ込みを入れることで火が通りやすく、見た目にも美しくなります。

カセ
しいたけの切れ込みは意外と大変なんですよね

えのき

えのき

つるつるの食感に、煮汁のしみ込んだ味がたまらない!えのきも大事な脇役と言えるでしょう。私もすき焼きに入っているえのきが大好きです。

えのきは石突(地面にくっ付いている部分)を切り落とし、水で良く洗ってから小房に分けて野菜を入れるタイミングで一緒に入れて煮込みましょう。えのきには特に下処理などは必要ありません。

カセ
煮汁がしみ込んだえのきは本っ当に美味しいですよね!

すき焼きにあれば嬉しい具材・材料

すき焼きに必須ではありませんが、あれば嬉しい具材をご紹介いたします。どれもすき焼きとは好相性の具材ばかりです。

  • すき焼きのたれ
  • 白菜
  • ごぼう

市販のすき焼きのたれ

正確には具材ではありませんが、あると何かと重宝します。すき焼きの割り下(煮汁、たれ)は通常、醤油、酒、みりん、砂糖などを混ぜて作るのですが、慣れていないと中々味を整えるのは難しいものです。

さらに、しらたき、焼き豆腐、野菜から水分が溶けだすため、煮込み終わると若干味が薄くなります。それを見越して割り下を濃いめに作らなければいけないのですが、その配分が中々面倒なのです。

市販のすき焼きのたれはストレートで入れて味がバッチリ決まるように作られていますので(中にはそうでない物もありますので使用前にご確認ください)、濃い薄いを気にせず簡単に作れます。すき焼きに慣れていない人には自信を持ってオススメします。

カセ
自分で作るより美味しかったりするので侮れません


すき焼きのたれが余ってしまった場合はコチラ→すき焼きのたれを使った人気レシピ【まとめ】

白菜

白菜

関東ではあまり白菜を入れるご家庭は見かけませんが、関西では白菜を入れるのが主流になっています。すき焼きのたれがしみ込んだ白菜はとっても美味しいのですが、とにかく水分が沢山溶けだすため煮汁が薄くなってしまう恐れがあります。すき焼き専門店などでは味が薄くなることを嫌って白菜を入れない店も多いようです。

白菜を入れる場合は茎の部分ではなく、葉の方を選んで入れるようにしましょう。茎は切った際の断面が大きく、水分もたっぷり含んでいるため沢山水が溶けだしてしまいます。入れすぎると味が薄くなってしまいますのでご注意を!

白菜についてはコチラでも詳しく解説しています→すき焼きに白菜はあり?なし?徹底解説!

カセ
私も一度これですき焼き作りに失敗しました

白菜の入れすぎで味が薄くなってしまった例→すき焼きを作ったら味がすごく薄くなった

ごぼう

ごぼう

普通は見かけませんが、ごぼうもすき焼きと相性バッチリです。筑前煮やきんぴらごぼうなど煮物料理によく使われている通り、ごぼうと煮物料理はとても相性が良いのです。当然すき焼きに入れても美味しく食べられます。

事前にごぼうを良く洗い、包丁の背で皮をこそぎ落します。その後ささがき(鉛筆をナイフで削るように細かく切ること)にして、2~3分水にさらしてアクを抜きましょう。その後鍋に入れて煮込むと美味しく仕上がります。

カセ
筑前煮とすき焼きの煮汁はほとんど同じなので、ごぼうも良く合うわけですよね

こちらも関東ではあまり見かけない具材です。麩は小麦粉に食塩水を加えて良く練り、デンプンをしぼりだして残ったグルテンを蒸して固めた食べ物になります。製造方法により、生麩、焼き麩、揚げ麩、乾燥麩などがあります。

関東ではめったに見かけませんが、関西や東北の一部地域ではすき焼きに入れるのは決して珍しくないのだとか。地域によって生麩、焼き麩、乾燥麩など使用する種類が様々なため、「すき焼きにはこれ!」といった定番はありません。あえて言うなら長時間煮込んでも崩れないタイプの物を選びましょう。

カセ
調理前はパサパサしていますが、すき焼きに入れると煮汁を吸い込んで美味しくなります。

 

麩について詳しくはコチラ→すき焼きに使うオススメの麩の種類、美味しい食べ方

すき焼きの変わり種具材・材料

通常は入れないような、変わり種具材をご紹介いたします。ただし、素材の良さを活かすために、普通のすき焼きとは違う特殊な調理が必要な場合もあります。

  • 豚肉
  • 鶏肉
  • トマト

豚肉・鶏肉

豚肉

すき焼きと言えば牛肉が一般的ですが、北海道・東北地方では豚肉を入れてすき焼きを食べる場合があります。昔の牛肉の流通事情が関係しているとされていますが、その頃からの習慣で豚肉のすき焼きが一般的になっています。

また、滋賀県や愛知県の一部地域では「鶏すき」と言って鶏肉を使用するすき焼きもあるそうです。

カセ
牛丼と豚丼で味をイメージしていただければ、わかりやすいかと思います

トマト

大玉トマト

意外にもすき焼きにトマトを入れることもできます。最近では東京の有名料理店などでトマトすき焼きが人気を集めているとか。

柔らかく煮込んだくし切りトマトを牛肉で巻いて食べるのが一般的です。甘い割り下(煮汁)と牛肉の脂、酸味のあるトマトが絶妙にマッチするから本当に不思議。

ただし、普通のすき焼きと違い、焼く前に鍋にニンニクとオリーブオイルをひくなど、いつものレシピとはちょっと違った一工夫が必要になります。

カセ
意外ですが、有名日本料理店でも採用されている人気メニューです

すき焼きに使う具材の例

家族四人の場合と、二人の場合でそれぞれご紹介します。具材は定番の材料を選びました。

家族四人の場合

  • 牛すき焼き用肉…550g
  • しらたき…1袋
  • 長ネギ…1本
  • 春菊…1束
  • しいたけ…4個
  • えのき…1パック
  • 焼き豆腐…1丁
  • (その他に牛脂、生卵4個が必要になります)

家族二人の場合

  • 牛すき焼き用肉…350g
  • しらたき…1/2袋
  • 長ネギ…1/2本
  • 春菊…1/2束
  • しいたけ…2個
  • えのき…1/2パック
  • 焼き豆腐…1/2丁
  • (その他に牛脂、生卵2個が必要になります)

具材を入れる順番

すき焼き 全体

1.まず初めにしらたきを10cm程の長さに切って、別の鍋で下茹でします。水と一緒にしらたきを入れて火にかけ沸騰してから2~3分茹でたらザルに取りましょう。

2.すき焼き鍋を火にかけ、十分温めてから牛脂をひきます。長ネギを入れ、表面に軽く焼き目がつくように焼きます。長ネギを取り出し、入れ替わりに牛肉を加えて焼きます。表面に軽く色が付くまで火を通します。

3.鍋に割り下(煮汁)を加え、しらたき、しいたけ、えのき、焼き豆腐、長ネギを加えて煮込みます。

4.牛肉、野菜に火が通ったら春菊を加え、1分ほどサッと煮込んだら完成です。

カセ
牛肉→野菜→春菊の順番で加えましょう。

すき焼きの作り方まとめ→すき焼きの作り方まとめ【初めてでも美味しく作れる!】【オススメ】

すき焼き一人前の作り方はコチラ→【お肉の量は何グラム?】すき焼き一人前の作り方、レシピ




すき焼きを美味しく作るためのコツ・注意点

  • すき焼きの割り下(煮汁)は醤油、酒、みりん、砂糖で作れますが、慣れていない方は市販のすき焼きのたれを使いましょう。そのまま入れて煮込むだけでバッチリ味が決まります。
  • しらたき、焼き豆腐、野菜は水分が溶けだすため、最初は濃いめの味付けにしておきましょう。煮込んでから味を確認し、水を差すのをオススメします。
  • 白菜は特に水分が多いため、入れすぎると味が薄くなる恐れがあります。茎は水分が多いため、葉の部分を選んで入れましょう。

まとめ

いかがでしたか。すき焼きに入れる定番具材、あれば嬉しい材料をご紹介致しました。ご紹介した定番具材を入れればすき焼きとしては間違いないのでご安心ください。春菊・白菜は好みが別れるのでご家族の好みに合わせて入れると良いでしょう。

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